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蜘蛛の糸

先日、ご飯を食べに行ったお店で角の窓際の席に座りました。
座った視線の先、壁を見ると壁の角をつかってちいさな蜘蛛が大きな巣を張りはじめているところでした。
90度のところをうまく使って、こっちの壁からあっちの壁へピョンと飛びうつりスーッと縦糸(?)を張り、さらにあっちの壁からこっちの壁へ。。そして何度も往復しながら横糸(?)を張っていきます。
蜘蛛のサイズからしたら結構な大邸宅になりそうです。
動き回って糸を張り巡らす蜘蛛の様子は「蜘蛛の巣ができるまで」という動画をみているようで面白くて注文の品がくるまでずーっと見てました。
チャキチャキ動く蜘蛛の様子からは「明るい角地ラッキー♪」みたいなキモチが伝わってくるようでした。
ちっぽけな蜘蛛にとっては明るい角地。空も見えてるしここに大きな巣を張ればジャンジャン獲物がかかってウッシッシ。みたいな声が聞こえてくるようなチャキチャキっぷりでした。
だけど、ここは台湾料理屋の店内の一角。
私たちが帰ったらかたずけにきたお店の人がすぐに気づいて蜘蛛の巣は撤去されてしまうことでしょう。
蜘蛛が見ている世界と私の見ている世界は全く違うのです。
「ああ、目の前のことだけがすべてって思っちゃだめだよね。。視野は広くもたないとね。。」
そんなことを思いながら水餃子をおいしくいただきました。

人生に行き詰ったときはあの蜘蛛のことを思い出して広い視野で見つめなおしてみようと思います。

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